『自然の中で、心身共に開放することができるリゾート地があったなら・・・』
『ニドム』はそんな人々が求めている真のリゾート地を目指して、国と道のテクノポリス構想のひとつ、 『道央テクノポリス臨森林型国際リゾート整備基地計画』としてスタートしました。
計画の理念は、『北国の大自然にはばたくテクノフロンティア』。
北方圏および太平洋圏の接点という地理的条件と、北海道という環境に恵まれた自然条件を生かした 総合的なリゾート地『ニドム』は、更に、新千歳国際空港の開港にともなう「地域の国際化」に対応しうる国際的な高水準の施設作りを目的としながら、人々に自然と共存する素晴らしさを感じてもらい、ゆとりとうるおいを与えることができる北の国際リゾートを目指し、これからもはばたいていきます。



自然景観
 計画地域を含む苫小牧市は樽前山の裾野に広がり、丘陵地、台地、沖積低地をへて太平洋に面している。
 樽前山は完新世を起源とし、山頂部が外輪山、中央火口丘、溶岩円頂丘からなる三重式火山である。現在も小噴煙を上げ、苫小牧市を代表する景観要素となっている。
 山麓に分布する丘陵地、台地にはエゾマツ、カラマツ等の植林地、さらにはミズナラ、イタヤカエデを主とする天然林が広く分布し、森林景観を呈している。
 

動物
 苫小牧地方における動物相のうち、哺乳類、鳥類の生息状況は次のとおりである。
 哺乳類については、北海道の各地に生息しているエゾトガリネズミ、オオアシトガリネズミなどのトガリネズミ類、エゾヤチネズミ、エゾアカネズミなどのネズミ類、エゾリス、シマリス、エゾユキウサギ、キタキツネなどの小、中型哺乳類が台地部の樹林地を中心に確認されている。また、ヒグマ、エゾシカなどの大型哺乳類は丘陵部の森林帯を主要な生息地としており、まれに平地部にも出現することが知られている。
 鳥類については、この地域が樹林、草原、河川、池沼などの多様な生息環境を有することから、種類の豊富なことが特徴である。樹林及びその周辺ではアカゲラ、コゲラなどのキツツキ類、キビタキ、オオルリなどのヒタキ類、ヒガラ、シジュウカラなどのカラ類、草原及び農耕地ではオオジシギ、カッコウ、ヒバリ、ノビタキなど、さらに河川や池沼の水域ではカワセミ、キセキレイ、カワガラス、マガモなどが生息している。また、ウトナイ沼をはじめとする湖沼、河口の干潟は渡り鳥の中継地となっており、ガン、カモ、ハクチョウ、シギ、チドリ類が多数飛来する。
 さらに、多くの昆虫類両生・ハ虫類が生息し、複雑な動物相を形成している。
 

植物
 苫小牧地方は植物地理学的にみると概ね冷温帯性の落葉広葉樹林帯に属し、森林植生はミズナラ・コナラ等の落葉樹が優先する。 
苫小牧地方における植物の分布は次のとおりである。


【1】 樽前山麓の台地部
 樽前山麓の台地部は広い面積にわたってカラマツやエゾマツ等の植林地となっている。
植林地を除く部分にはミズナラやエゾイタヤ等を主とする広葉樹の自然林が分布しているほか、エゾマツやトドマツの針葉樹林も一部にみられる。

【2】 勇払台地を中心とする台地部
 勇払台地を中心とする台地部は牧草地として利用されている部分が多いが、台地南部では牧草放棄地となっている。台地上及び台地の縁辺部にはミズナラ、コナラ、カシワといった広葉樹の自然林がみられるほか、一部にはカラマツやストローブマツ植林地がみられる。

【3】 勇払原野を中心とする低地部
 勇払原野を中心とする低地部のうち、勇払川以西の地域は住宅地、市街地、工場用地として利用されており、一部にハンノキ林等が残っている。
 ウトナイ沼周辺、柏原南部、弁天沼周辺等に広がる低地部は、自然植生が比較的よく残っており、ハンノキをはじめとしてヤチヤナギ、ヨシ、ネジレイ、ムジナスゲ等の湿性植物がみられる、安平川以東の低地部は防風林として残されている部分を除いて、そのほとんどが牧草放棄地となっている。

【4】 台地部に入り込む沢部
 台地部に入り込む沢部のうち、沢の広がった部分では低地部と同様にハンノキやヨシ等の湿性植物がみられ、上流部の沢の狭い所ではハルニレの自然林をみることができる。

【5】 海岸部
 海岸部は、耕作、土砂採取、堀削、造成等によって植生が大きく攪乱されているが、弁天や錦岡などの海岸部には、ハマナス、ハマニンニク等の海浜植生がみられる。


気象
 北海道の気候は大別すれば太平洋側西部気候区・太平洋側東部気候区・日本海側気候区・オホーツク海側気候区4つに区分される。苫小牧地方は太平洋側西部気候区に属し、その特性は温暖で冬季は降雪が少なく、比較的晴れの日が多い。年平均気温は7.1oC、年降水量は1,240.6mmとなっており、苫小牧の気候の変化を四季についてみると、次のとおりである。


【1】 春
 苫小牧地方は北海道の南西部に位置している関係で道内の他の地方より春の訪れは早い。 
 3月初めはまだ気温も低いがしだいに上昇し、3月下旬には、日平均気温も0oCを超えるようになり、4月上旬には、積雪もほとんどなくなる。
 4月下旬から5月にかけては、移動性高気圧が広く日本をおおうので好天の日が多くなるが、6月中旬頃になると北海道はオホーツク高気圧の勢力下にあって、低温で曇天の日が多くなり海岸地方では霧模様の日が多くなる。

【2】 夏
 7月中旬過ぎには、北海道付近に到達する梅雨前線の北上、消滅に伴い、天気は回復し夏型の気候となる。
 苫小牧地方は、真夏でも30oC以上になることはほとんどなく、8月の平均気温は20oCぐらいである。

【3】 秋
 9月下旬から10月下旬にかけては移動性高気圧におおわれ、秋晴れの日が多い反面、低気圧の接近により比較的降水量も多い季節である。また、朝夕の冷え込みが強くなり、日中の最低気温が0oC以下となる冬日が多くなってきて、11月上旬頃に初雪を見ることになる。

【4】 冬
 11月から3月中旬頃までは、日中の最高気温が0oC以下となる真冬日は45日前後であるが、積雪量は概ね20cm以下と少なく、天気の良い日が比較的多い。


河川・湖沼
 計画地域周辺の河川としては、2級河川の安平川水系勇払川及び美々川などがあげられる。
 美々川は千歳市南方の台地に源を発して南流し、途中西方の台地を源とする丹治沼川、オタルマップ川、トキサタマップ川などの支流を携えて勇払川に合流する。勇払川は樽前山麓に源を発して東流し、河口付近で安平川に合流する。一方美々川水系の湖沼であるウトナイ沼は面積2.4km2、最深0.6mの海跡湖である。
 

地形・地質・土壌
 苫小牧市は札幌―苫小牧低地帯の南部に位置し、西側を恵庭、樽前山地とその山麓斜面をなす台地と東側を夕張山地に連なる台地・丘陵に囲まれ、南側は太平洋に面している。
 地形は沖積低地、台地に大別され、沖積低地が標高2〜10mとなっているのに対し、台地は標高20〜30m程度である。
 苫小牧市の主要部をなす低地帯は台地と沖積低地に判然と区別され、台地は更新世の支笏火山噴出物やその下位の更新統堆積物、また、沖積低地は完新世の堆積物からなる沖積層やその下位の更新統堆積物からなっている。この低地帯の東側には中生層、第三紀層が発達し、西側には支笏湖のカルデラや樽前山等の火山がある。
 一方、土壌は火山放出物によって特徴づけられ、台地及び丘陵では火山放出物未熟土、低地の大部分では湿性火山放出物未熟土を形成しているが、一部河川流域には低地土が分布している。また、海岸の一部には砂丘未熟土がみられる。
 

ザ・ニドム第4期計画環境影響調査 株式会社ザ・ニドム 平成4年9月 より抜粋